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当協議会は北海道内のファミリーホームが相互の交流と連携を図りながら、そこで暮らす子どもたちの健やかな成長を目指すことを目標とした団体です。
ファミリーホームは、子どもを養育者の「家庭」に迎え入れて養育を行う『家庭養護』であり、そこは子どもにとっての育ちの場である「家庭」です。
家庭養護では施設養護とは異なり、家族としていつも子どもに目を向けている特定の大人が共に暮らしています。そのことにより子どもにはいつも支えられているという心の基盤が生れ、安定した愛着が形成されます。
また、家庭では日常生活の中で子どもも含めた家族同士の距離感や役割、関係性などを自然と習得し、成長することができます。
さらに、普通の家庭での暮らしは、地域での学校や町内、隣り近所の子ども同士の遊びなどを通して社会性を身に付けるとともに、その後の成長や人生の様々な場面で支えとなる育ちの原風景が獲得されます。
このように、子どもの「家庭」での育ちは、人として成長する基盤を培うとともに、その後の自立を支える「実家機能」に繋がり、末永く「共に生きる人」の存在が確認できるものです。
70年ぶりに抜本改正されたH28改正児童福祉法では、すべての子どもに家庭を保証する家庭養育優先原則が謳われ、社会的養護の育ちの場も施設養護から家庭養護へ大きく舵が切られました。
実の家庭で育つことができない子どもの「替わる家庭」として制度化されたファミリーホームは、家庭養護の柱として今後更なる伸長が期待されていますが、一方では「家庭」という「私的」な部分を基本とする制度であるが故に、公的な役割として養育や運営をどのようにオープンにしていくか、という難しい取り組みも求められています。
今後、私たちファミリーホームは多くの課題を乗り越えながら養育の質をさらに高めるとともに、子どもの権利を守る、子どもの利益を最優先する子どもファーストのファミリーホームを目指してまいります。
北海道ファミリーホーム協議会
会長 長谷川 寛治