小規模住宅型児童養育事業(ファミリーホーム)は、平成21年度から国の新たな社会的養護の制度として導入されたところですが、北海道においては、同年7月に、はじめてのファミリーホームが誕生し、翌年の平成22年4月1日には計8か所(札幌市1か所を含む)に広がりました。
当初、ファミリーホームは制度的・事務的に施設的な取扱いをするのか、または里親的な取り扱いをするのか、明確な位置付けがなく、事務処理や運営を担う各ファミリーホームにおいては、様々な課題に直面していました。
こうした中で、行政(北海道・札幌市)による研修会が札幌で開催されたことを契機に、参加したファミリーホームが初めての情報交換会を平成23年3月に開催しました。
つづいて、翌平成24年2月に、10ホーム、17名で、ファミリーホームの交流会・見学会(札幌)を開催し、活発な議論の末、その場で全道ファミリーホーム団体の設立準備会が発足しました。
設立の時期としては、厚生労働省や北海道が具体的な指針や要綱などの策定を進めていることから、現場の声を早急に届けることが急務だとし、同年4月上旬を目途に設立することとなりました。
北海道ファミリーホーム協議会の設立
平成24年4月11日、北海道内(札幌市含)全てのファミリーホーム(11ホーム)で「北海道ファミリーホーム協議会」が設立されました。
(目的)
北海道のファミリーホーム事業者が社会的養護を必要とする子どもたちへの適切な支援を行うため、相互の交流と連携により養育力の向上を図るとともに、ファミリーホームへの理解を促進することにより家庭養護の充実発展に資することを目的とする。