北海道ファミリーホーム研究大会 平成24年度 第1回 

開催期日・場所平成24年7月12日・13日 / かでる27・札幌モエレ健康センター
大会の概要全国の動向・協議会の役割・講演(大場信一)・行政説明・見学会(FHひかり)
参加者10ホーム21名参加 顧問・オブザーバー・北海道・札幌市9名参加
大会報告 1日目

12日午後から開始され、まずはそれぞれの参加者から自己紹介と各ホームの現状などのお話いただきました。その後、全国のファミリーホームの動向や社会的養護の推進方針、各地の行政監査状況などの説明が行われました。また、会員相互の情報交換を円滑に行うためのメーリングリストへの参加手順の説明も行いました。

15時からの研究会講演は、当協議会の顧問をお願いしております札幌南藻園 園長 大場信一様による「年長児養育に向き合って」と題して、様々な問題を抱えている年長児童の委託が多いファミリーホームで見受けられる身近な具体例を挙げての内容であり、参加者は自分の体験と重ね合わせるように聞き入っていました。

その後の行政説明では各ホームから活発な意見や要望などがあり、特に今後予定されている行政監査については、監査の内容や事前準備、家庭で実施可能な方策などについて質問が行われました。

また、養育上の悩み事や困り事などの児童相談所では出来ない細かい相談をするところが必要といった意見があり、ファミリーホームや里親経験者、相談員のネットワークなど養育者の気持ちを理解できる受け皿の必要性を感じました。

 さらに具体的要望としては、高校生の塾を支弁対象としてほしいことや、日本ファミリーホーム協議会の要望事項であるホーム内でのヘルパー利用やショートステイ利用などが出されました。

夜は場所を「天然温泉 札幌モエレ健康センター」に移して交流会が開催されました。

子どもたちも一緒に賑やかに食事をしながら、各ホームそれぞれの思いや出来事や悩み事などの話しが次々に飛び出しました。その中でも子どもを養育する上での困ったことなどをお互いに話し、聞くことで、他では話すことができない悩みを共有することが出来ましたし、社会的養護に力を注ぐ同じ仲間と語ることで、明日からの養育への活力が再生された思いを強くした一夜でした。

大会報告 2日目

翌日は、10時から札幌市南区澄川「ファミリーホームひかり」(西野智子さん)で見学会を行いました。14名もの多くの参加者が一時に押しかけたにも拘らず、丁寧な説明と見学をさせて頂いた西野さんに感謝です。

 実子がおられる中で6名の委託児童を養育している状況や生活の様子をお聞きしましたが、実子の社会的養護に対する理解が深く、スムーズに現在の生活になったとのことでした。

 養育補助者として実の娘さんが手伝っていることや、ファミリーホーム開設に伴い十分な広さの住宅を確保したことも大きな要因であろうと思いますが、基本は家族の皆が一つの家庭で生活をするとの深い理解の下に日々の暮らしが成立っているのだと感じました。

この度の研究大会の開催にあたって、会員諸氏をはじめ多くの方にご支援ご協力を頂き、この場を借りまして心より御礼申し上げます。

 今後も当協議会の活動が、各ファミリーホームの運営や養育児童の家庭養護に向けた一助となるよう努めてまいりますので、変わらぬご協力をお願い申し上げます。